第10回 大竜に来る鳥たち②

 ある朝、カラスの激しい鳴き声に異常を感じ外に出てみると、田
んぼの真ん中で、オオタカが仕留めたカラスの上に乗り、ついばん
でいました。周りには十数羽のカラスが、なすすべもなくただ鳴き
、見守っていました。手も足も出ないとはこのことです。普段、相
当な悪さをし、知恵のあるカラスが集団でも何もできないのです。
オオタカとカラスの歴然とした力の差を見せつけられた気がしまし
た。しばらくすると、オオタカはカラスを下げ悠々と飛んでいきま
した。それから、しばらくは周辺からカラスの姿は見えなくなりま
した。そして、そんなときがたまにあることに気が付きました。同
じことが、スズメにも言えます。ある時、一斉にスズメが庭のキン
モクセイの中に避難しました。鳴き声から何とも言えない緊張感が
こちらにも伝わってきました。するとそこをツミが攻撃し一羽のス
ズメを仕留めて地上に降りてついばみ始めたのです。ツミはハトよ
り少し小さいくらいですが、さすが猛禽類です。それからしばらく
の間、スズメが消えました。正しく弱肉強食なのです。