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下小山田町 大龍町内会

地区の皆さんが「住みたい、住み続けたい」と思える下小山田町大龍町内会の将来像「まちビジョン※」の検討を行っています。

※まちビジョンとは、「町田市住みよい街づくり条例」に基づく制度で、地区の住民、地区で活動を行う団体などが集まって取りまとめる「地区の目標・方針」のことです。

2022年12月に開催した地域の住民が参加する「全体会」及び地域のコアメンバーによる「準備会」において確認した下記の区域を対象に、「まちビジョン」の検討を進めています。

当地区では、地区内の既存の活動や、谷戸・病院といった地域資源を活用して生み出される新たな活動を通して、「地域コミュニティの活性化」と「地区の次世代への継承」につなげる街づくりを検討しています。

ふるさと活性化に着手

下小山田町の一部などが含まれる大龍町で地域活性化の取り組みが始まっている。緑豊かな里山の風景を残しながら、活気を生み出していくことを念頭に地域住民らが本格的に動き出して2023年12月で1年。地区の魅力を高め、「住み続けたい」と思える街にしていきたい考えという。

 下小山田町大龍町の大半は自然環境保護などのため、開発行為に規制の入る市街化調整区域。緑地や谷戸に囲まれ、およそ160世帯が暮らす。

 同地区に住む大貫一夫さんらが地域の活性化を目指すようになったのは、過疎化への懸念だった。調整区域のため、商業ビルやコンビニなどが建たず、道路の整備も進んでいないなど、利便性が高いとは言えない地域であることから、現在のままでは将来、人が寄り付かない地区になるのではないかと危機感をもっているのだという。

 大貫一夫さんは「この地区に多摩モノレールが開通する話があり、活性化につながると期待していたが、立ち消えになった。それであれば、自分たちの手で盛り上げるしかないと考えた」と振り返る。

2022年12月から

 活性化への取り組みは始まっている。2022年12月に住民間で住み続けられる街づくりについて検討していくことを確認すると、活性化に関する議論を重ね、2023年10月には地区内をメンバーで歩き、街の魅力づくりにつながる資源を確かめた。

 「来月には新たな街づくりの計画を示すたたき台を作成する予定。地区内神社の祭り情報などを載せた『お知らせ』を各世帯に配布するようになった」と大貫さん。来春には街づくりのビジョンを確定させ、具体的な取り組みを進めていく予定という。

神社、病院活用

開発行為に規制の入る調整区域で活性化をどう図っていくのか。

 大貫さんらが考えるのは地区内の緑、神社、病院などの活用。それらを資源ととらえ、活性化を図っていきたいとする。「その前にまずは住民間の交流を深めていきたい。大龍地区のおよそ3分の1は移り住んできた新住民。一緒に地区を盛りあげてもらえるようつながりを深めていければ。その交流が地区外にも広がっていくことが街の活性化にもつながると考えている」と大貫さん。取り組みに協力する町田市の担当者は「好事例として他のエリアでも参考にできる街づくりになれば。私たちが広報を担当し活動を周知していきたい」としている。

参考文献 タウンニュース 町田版 公開:2023年11月30日